参加方法: 会員には前日までにメールでミーティングIDとパスコードをお送りします。 非会員で参加を希望される方は、お名前とご所属を明記し参加希望のメールを事務局MichioTajima(at)SES-online.jp (注:@を(at)に書き換えてあります)までお送りください。ミーティングIDとパスコードをお伝えします。 参加者は「聴講者向けZoomマニュアル」(上記リンク参照)をご参照いただき、開催時間にお伝えしたミーティングIDとパスコードでご参加ください。(マニュアルは大学教育研究フォーラムが作成したものを許可を得て使用させて頂きました。) ご不明なことがございましたら事務局までメールでお問い合わせください。 |
開会挨拶 (3:00−)
英米文化学会会長 君塚淳一 (茨城大学) 研究発表 ナサニエル・ホーソーンの『緋文字』における「魂の傷」 (3:10−4:00) 発表 中村一輝(東洋大学) 司会 河内裕二(尚美学園大学) 閉会挨拶 (4:00−) 英米文化学会副会長・事務局長 田嶋倫雄 (日本大学) 事務局からの連絡 研究発表抄録 ナサニエル・ホーソーンの『緋文字』における「魂の傷」 中村一輝(東洋大学) 19世紀に活躍したナサニエル・ホーソーン (Nathaniel Hawthorne, 1804-1864) の『緋文字』(The Scarlet Letter: A Romance, 1850) には、後にF. スコット・フィッツジェラルド (F. Scott Fitzgerald, 1896-1940) がエッセイ『崩壊』(The Crack-Up, 1931) や長編小説『夜はやさし』(Tender Is the Night, 1934) で、人間のもろさを描く文脈において使用する「ひび」(“crack”) という言葉の原型が既に描かれている。 『緋文字』では作品中で「人間のもろさと悲しみの物語」(“a tale of human frailty and sorrow”)という言葉が語られる。その言葉は作品それ自体を的確に物語っているが、言い換えれば、ディムズデール牧師とチリングワース医師との対話にある「魂の傷」/「魂の悩み」(“the wound or trouble in your soul”) であると言ってもよいだろう。 本発表では、フィッツジェラルドをコンテクスト (切り口) として、ホーソーンの『緋文字』を考察し、「魂の傷」(「人間のもろさ」) の物語の根底には、結婚/ 宗教 /職業の問題があったことを明らかにする。 |