参加方法: 会員には前日までにメールでミーティングIDとパスコードをお送りします。 非会員で参加を希望される方は、お名前とご所属を明記し参加希望のメールを事務局MichioTajima(at)SES-online.jp (注:@を(at)に書き換えてあります)までお送りください。ミーティングIDとパスコードをお伝えします。 参加者は「聴講者向けZoomマニュアル」(上記リンク参照)をご参照いただき、開催時間にお伝えしたミーティングIDとパスコードでご参加ください。(マニュアルは大学教育研究フォーラムが作成したものを許可を得て使用させて頂きました。) なお、例会開催中にトラブル等でお知らせしたミーティングによる続行が困難になった場合には、速やかに学会ホームページで新しいミーティングIDとパスコードを掲示しますので再接続をお願いします。 ご不明なことがございましたら事務局までメールでお問い合わせください。 |
開会挨拶 (3:00−)
英米文化学会会長 君塚淳一(茨城大学) 研究発表 1. 英語における無生物主語をとる再帰表現 (3:10−3:50) 発表 安原正貴(茨城大学) 司会 根木英彦(東洋大学) 2.『スター・トレック:ピカード』シーズン1における『テンペスト』の翻案 (4:00−4:40) 発表 佐藤由美(常葉大学) 司会 河内裕二(明星大学) 閉会挨拶 (4:40−)
英米文化学会理事長 曽村充利 (法政大学) 臨時総会 (4:50−5:10) 研究発表抄録 1. 英語における無生物主語をとる再帰表現 安原正貴(茨城大学) 英語には、“The opportunity presents itself.” のように無生物主語をとる再帰表現が存在する。この種の再帰表現にはどのような動詞でも生起できるわけではなく、“The ice melted itself.” や “The water froze itself.” などの再帰表現は容認性が低い。本発表では、英語においてどのような動詞が無生物主語をとる再帰表現に生起できるのかを意味論的観点から考察する。具体的には、有生物主語をとる再帰表現と無生物主語をとる再帰表現との間には派生関係が存在し、前者に生起できる動詞のみが後者にも生起可能であることを主張する。本発表が扱う有生物主語をとる再帰表現は基本的に身体的動作や移動を表すものに限られるため、meltやfreezeといった状態変化を表す動詞は無生物主語をとる再帰表現には生起することができない。また、無生物主語をとる再帰表現は英語と同じゲルマン系のドイツ語にも存在する。示唆として、上記の分析がドイツ語の再帰表現に生起する動詞に関しても応用できる可能性があることを論じる。 2. 『スター・トレック:ピカード』シーズン1における『テンペスト』の翻案 佐藤由美(常葉大学) SFドラマ『スター・トレック』シリーズにはシェイクスピア作品からの引用が多数含まれており、また出演者がシェイクスピア作品出演の経験を持つことも多い。本発表では最新作『スター・トレック:ピカード』シーズン1(2022年1月23日、Paramount+で配信開始)を扱う。そのエンディングでは、タイトルロールで『新スター・トレック』の中心人物でもあるピカードは病死するがアンドロイドとして復活し、その部下で人間を理解したいと切望してきたアンドロイドのデータは人間らしい死を望み叶えられるという場面が示される。そこでは『テンペスト』の引用がなされている上、同作品の変形ではないかと思わせる会話がある。本発表では、『テンペスト』からどの部分が引用され、プロットがどう翻案されたかを示す。そして原作におけるプロスペローとエアリアルの関係性がどのように変更され、本シーズンのエンディングにいかなる影響を与えたかを考察する。 |