参加方法: 会員には前日までにメールでミーティングIDとパスコードをお送りします。 非会員で参加を希望される方は、お名前とご所属を明記し参加希望のメールを事務局MichioTajima(at)SES-online.jp (注:@を(at)に書き換えてあります)までお送りください。ミーティングIDとパスコードをお伝えします。 参加者は「聴講者向けZoomマニュアル」(上記リンク参照)をご参照いただき、開催時間にお伝えしたミーティングIDとパスコードでご参加ください。(マニュアルは大学教育研究フォーラムが作成したものを許可を得て使用させて頂きました。) なお、例会開催中にトラブル等でお知らせしたミーティングによる続行が困難になった場合には、速やかに学会ホームページで新しいミーティングIDとパスコードを掲示しますので再接続をお願いします。 ご不明なことがございましたら事務局までメールでお問い合わせください。 |
開会挨拶 (3:00−)
英米文化学会会長 君塚淳一 (茨城大学) 研究発表 1. 都市発達や技術普及による英単語“station”の表象変化の可能性 (3:10−4:00) 発表 横溝祐介(明海大学) 司会 松谷明美(高千穂大学) 2.準動詞を比較対照する学習活動による学生の英文理解への意識変化 (4:10−5:00) 発表 平田稔(東京薬科大学) 司会 石川英司(城西大学) 閉会挨拶 (5:00−)
英米文化学会理事長 曽村充利 (法政大学) 研究発表抄録 1. 都市発達や技術普及による英単語“station”の表象変化の可能性 横溝祐介(明海大学) 本研究では、英単語の“station”の表象に、「(鉄道の)駅」が生まれる経緯を明らかにすることを目的としている。 この語は多義語でありながら、「駅」と広く認識されている。語源を遡れば、ある時期、ラテン語あるいは古フランス語から、中英語期にかけて借用された語と考えられる。いずれの時期に英語への借用があったとしても、産業革命期の鉄道の誕生よりも前の現象と推測できる。つまり「鉄道の駅」という表象は後発で生成された。 さらにこの語は一語では曖昧さを含む。“railway station”や“subway station”のように、コロケーションによってより意味を区別することできるのも、「鉄道の駅」に先行する表象文化にその原因となる特徴があるゆえではないだろうか。 発表者は他の用例に「宿場町」を意味する“post station”もあることから、“station”=「駅」の前段階として都市間を結ぶ馬による移動・輸送・通信の文化があり、その特徴を保ったまま、新たな表象が受け入れられたと考察している。 2. 準動詞を比較対照する学習活動による学生の英文理解への意識変化 平田稔(東京薬科大学) 本発表は、日本の大学生の一般教育の段階での準動詞の修得状況を調査し、準動詞の理解と習得に焦点を当てる授業内活動を通じた、英文の構造と意味理解に対する意識変化を報告するものである。発表者の予備校・塾での英語指導の経験から、中高校生の準動詞理解は理想から程遠く、また、大学の英語教育現場においても、準動詞の理解度を問う設問の正答率は同様の結果であった。これらの状況を鑑みると、外国語として英語を学習する際、品詞と文型の理解が容易ではなく、特に準動詞は動詞に別の品詞の機能が加わるために理解難易度が高くなると推測される。そこで、準動詞は相互に比較対照することにより理解が深まると想定し、不定詞・動名詞・分詞を品詞と文中での機能の観点から比較して作成した「準動詞機能分類一覧表」を用いた英文読解活動を実施した。本発表ではその結果を報告し、さらに準動詞理解とその学習効果に関する学生の意識の変化を考察する。 |