参加方法: 会員には前日までにメールでミーティングIDとパスコードをお送りします。 非会員で参加を希望される方は、お名前とご所属を明記し参加希望のメールを事務局MichioTajima(at)SES-online.jp (注:@を(at)に書き換えてあります)までお送りください。ミーティングIDとパスコードをお伝えします。 参加者は「聴講者向けZoomマニュアル」(上記リンク参照)をご参照いただき、開催時間にお伝えしたミーティングIDとパスコードでご参加ください。(マニュアルは大学教育研究フォーラムが作成したものを許可を得て使用させて頂きました。) なお、例会開催中にトラブル等でお知らせしたミーティングによる続行が困難になった場合には、速やかに事務局からのメール及び学会ホームページで新しいミーティングIDとパスコードを掲示しますので再接続をお願いします。 ご不明なことがございましたら事務局までメールでお問い合わせください。 |
開会挨拶 (3:00−)
英米文化学会会長 曽村充利 (法政大学) 研究発表 1. 高等学校における英作文及び自己評価力育成のための学習ポートフォリオ活用 (3:10−3:50) 発表 柳谷孝一 (日本大学大学院) 司会 田嶋倫雄 (日本大学) 2.『スタッフォードシャーの博物誌』の先見性と近世日本に与えた影響の可能性について (4:00−4:40) 発表 佐藤幸治 (翻訳家) 司会 高野美千代 (山梨県立大学) 閉会挨拶 (4:40−)
英米文化学会理事長 君塚淳一 (茨城大学) (4:50−5:10)
臨時総会研究発表抄録 1.高等学校における英作文及び自己評価力育成のための学習ポートフォリオ活用 柳谷孝一(日本大学大学院) 英語学習上の自己評価力育成にはポートフォリオの有効性が注目され始めている。本発表では、ポートフォリオの使用が自己評価能力と英作文能力について良い効果を与えるかを検証した結果を報告する。検証方法として、学習者に授業内で扱った題材に関連したテーマの論証文に取り組ませ、自己省察を深めるためにポートフォリオを用いて成果物を語彙・内容・構造・正確さに観点を置いた分析的ルーブリックを基準に自己評価させ、教員評価者も同じルーブリックで評価し、ピアソンの積率相関で2つの評価の関係性を調べた。 分析の結果、学習者の一貫性や説得力のある例・理由などを評価する「内容」の観点のスコアが向上し、作文への自己評価と教員の評価に統計的に有意な正の相関が見られた。このことは、ポートフォリオの使用が自己評価と英作文の能力を高める効果があることを示唆している。本発表では英語学習上のポートフォリオ使用の課題についても考察する。 2. 『スタッフォードシャーの博物誌』の先見性と近世日本に与えた影響の可能性について 佐藤幸治(翻訳家) 『スタッフォードシャーの博物誌』(Natural History of Staffordshire)は、ロバート・プロット(Robert Plot,1640-1696)によって1686年に刊行された「地域博物誌」である。王政復古期の著名な科学者であったプロットが編纂した本博物誌には、サークル現象、虹彩効果、食物連鎖など現代的視点から見て極めて興味深いトピックが散見される。しかしながら、その多くが未だ見落とされ、研究の俎上に乗っていない。 発表では、本書の歴史的位置づけを踏まえ、同系統の他書に見られないユニークな特徴(話題の特異性や話題提供者の紹介法など)を明らかにする。そこで著者プロットの先見性を、テキスト中の話題を使って具体的に紹介する。その上で、近世日本の科学的随筆の萌芽である地域博物誌として『信濃奇勝録』『北越雪譜』を挙げ、トピックの類似性などから、従来の中国からではなく西洋博物誌からの影響の可能性を検討し、本書の再評価を行う。 |