開会挨拶 英米文化学会会長 曽村充利 (法政大学) (3:00−) 研究発表 1. 日英比較を通した歯科英語語彙習得と学生の意識調査 (3:10−3:35) 発表 田嶋倫雄(日本大学) 2. From the Triolet, the Biolet: A 19th Century Brazilian Verse From (3:35−4:00) 発表 北林光(大東文化大学) 3. 英国フォークソングの音楽教育導入への道すじ ―セシル・シャープの貢献と限界点― (4:20−5:10) 発表 廣瀬絵美 (首都大学東京) 司会 永田喜文 (明星大学) 閉会挨拶 英米文化学会副会長 君塚淳一 (茨城大学) (5:10−) 臨時総会 (5:20−5:50) 懇親会 (6:00−8:00) 研究発表抄録 3. 英国フォークソングの音楽教育導入への道すじ ―セシル・シャープの貢献と限界点― 廣瀬絵美(首都大学東京) セシル・シャープ(Cecil Sharp, 1858-1924)は、20世紀初頭に勃興した英国のフォークソング・リヴァイヴァル運動を率いたフォークソング収集家である。シャープは、フォークソングを教育に導入することが、伝統音楽の保存と普及につながり、さらには国民文化の形成に貢献すると考えていた。 既に、教育委員会(Board of Education)がSuggestions for the Considerations of Teachers and Others Concerned in the Work of Public Elementary School(1905)という冊子の中で、初等教育でのフォークソングの導入を検討していたが、教育委員会が定めた選曲には、民衆によって実際に歌い継がれたフォークソングが少ないという問題点があった。シャープは、これらとは一線を画し、独自の路線でフォークソングを積極的に教育に取り入れる活動をした。本発表では、シャープが執筆・編纂したEnglish Folk-Song: Some Conclusions (1907) やEnglish Folk-Songs for Schools (1906)を取り上げ、彼のフォークソングの思想が音楽教育にどのように関連付けられたのかを論じ、その限界点についても考察する。 1. 意味変化を促したベン・ジョンソンの“humour”の使用: |